ケルンは中部ドイツのライン川沿いの都市。ケルン中央駅はライン川沿いにあり、東に駅を出るとすぐにライン川を渡ります。ドイツの鉄道橋で最も運行本数が多いという、その3径間アーチ橋はプロイセンフリードリヒ大王の家系の名を与えられたホーエンツォレルン橋。ケルンの観光案内写真ではライン川東岸から、この橋越しにケルン大聖堂を撮る構図が多く、この橋もケルンの象徴の一つと言えるでしょう。この橋には鉄道橋脇に広い歩道がついており、多くの人が行き交います。そしてその歩道と線路との間のフェンスには、びっしりと南京錠がぶら下がっています。これもこの橋の名物で、永遠の愛を誓う恋人たちが、その証としてフェンスに錠前をかけ、二度と外せないようカギはライン川に放り投げるそうです。ロマンチックな発想にはほど遠い人間にとっては、この川底は、水質は、一体どうなっているんだろうとそちらが気になってしまいます。またこの訪問後、それとは別の問題が発生し、錠前の重さにフェンスが耐えきれなくなっているとのニュースも見ました。趣向的には個人的にも悪くないと素直に思いますし、この場所だから価値もあるのだろうとは思いますが、ただやっぱりどうにもモヤッとする名所ではありました。
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