信越本線米山


米山		YONEYAMA

上越地方の名峰米山の麓にある駅。またホームのすぐ裏手は日本海が広がるという素晴らしい立地の駅。駅の周囲は小学校もある海沿いの宿場跡の古い集落で、長閑な雰囲気が漂っています。駅下り方の米山崎灯台付近からこの駅を見下ろす光景は日本海を大きく入れる、鉄道写真の名所として知られます。

凸型のコンクリート駅舎です。駅機能は左辺の平屋建て部分のみです。かつては中央の２階建区画にＪＡが、右の平屋建て区画にはJAのATMコーナーが入っていました。JAが撤退したためか、駅舎もかなり傷みが目立ち、荒んだ雰囲気になってしまいました。駅舎中央にあったJAマークも撤去されました。（R7.9撮影）

駅舎内。窓口跡がありますが無人駅です。窓口跡奥の扉はかつてホームへの跨線橋に通じていましたが、現在は閉鎖されています。

現在のホーム入口は駅舎から出た、奥に見える倉庫の間の通路からです。

かつてのホーム入口の構内跨線橋は撤去され、構内踏切となりました。バリアフリー対応のためで、この踏切前後には人感センサーによる音声案内があり、かなり驚きます。

ホームは１面２線。改修前は２面２線、元々は２面４線に貨物線が複数という広い構内でした。

２番線はホームに挟まれますが海側のホームに乗り場はありません。旧２番線を潰してホームを拡幅し、かつては海側からの乗り場があった旧３番を２番線としてます。海側のホームの更に海側には４番線路盤跡があり、海ギリギリｂに行くことも出来たのですが。

ホームの乗り場付近に、ちんまりとある上屋。かつての１番ホームのもので、ホームが拡幅され、跨線橋が撤去されたため、何となく不自然な格好で残っています。

海側のホームに立てなくなり、また跨線橋もなくなって見下ろすことも出来なくなったため、海へのパノラマのインパクトが弱くなりました。それでも海への近さは全国屈指で、やはり絶景駅の端くれです。

駅舎側にかつての貨物線用地があります。跨線橋撤去以前は複線のレールが残っていました。奥にホッパーの遺構のようなものがあり、それは健在です。